化学辞典 第2版 「ヘキソースモノリン酸」の解説
ヘキソースモノリン酸
ヘキソースモノリンサン
hexose monophosphate
1分子のリン酸がエステル結合したヘキソース誘導体の総称.糖の種類や結合の位置によって多くの種類があり,糖の特定の位置をリン酸エステル化することにより合成される.生体内で代表的なものとしては,グルコース1-リン酸,グルコース6-リン酸,フルクトース1-リン酸,フルクトース6-リン酸,ガラクトース1-リン酸,マンノース1-リン酸,マンノース6-リン酸がある.グルコースリン酸,マンノースリン酸は解糖系の中間体であり,そのほかは多糖,糖タンパク質,糖脂質の生合成原料となる.一般に,アルドヘキソースの1位に結合したリン酸は酸に不安定であるが,6-リン酸は比較的安定である.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報