ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヘタシリンカリウム」の意味・わかりやすい解説 ヘタシリンカリウムpotassium hetacillin 広域性の合成ペニシリンである。同系のアンピシリンと同様の作用をもつ。抗菌スペクトルはグラム陽性および陰性菌に有効で,特にインフルエンザ菌,大腸菌に対して用いられる。ペニシリン耐性ブドウ球菌には作用せず,ペニシリナーゼによって分解されてしまうが,酸に抵抗性があるため経口投与が可能である。作用機序は細胞壁の合成阻害による。副作用もアンピシリンと同様で皮疹,胃腸障害,発熱などがあり,まれにアナフィラキシー様症状を起す。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by