精選版 日本国語大辞典 「へたと」の意味・読み・例文・類語
へた‐と
- 〘 副詞 〙
- ① 力なく倒れたり、すわりこんだりするさまを表わす語。
- [初出の実例]「門人ども汗をかいて追つかうとすれども、へたとたをるるぞ」(出典:古文真宝彦龍抄(1490頃))
- ② 思いがけなく出合うさまを表わす語。
- [初出の実例]「うれしやな・柿ぬす人にへたとあふ」(出典:雑俳・和歌みどり(1723))
- ③ 平手などで軽く打つ音を表わす語。
- [初出の実例]「骨節のひまに刀を入てへたと打ば、やがて離るるぞ」(出典:清原国賢書写本荘子抄(1530)二)