ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベル・ヘリコプタ」の意味・わかりやすい解説 ベル・ヘリコプタBell Helicopter Textron ローレンス・ベルの創設になるアメリカ合衆国のヘリコプタ・メーカー。航空機の設計技師だったベルは 1935年ベル・エアクラフトを設立,第2次世界大戦中はP-39エアラコブラ,P-63キングコブラなどの戦闘機をつくり,1942年にはアメリカ初のジェットエンジン搭載機 XP-59Aエアラコメットを開発した。戦後はX-1,X-2,X-5といった超音速ロケット機を製作,ベルX-1は 1947年人類史上初めて音の壁を突破した (→超音速機 ) 。その一方で,ベルは 1942年頃からヘリコプタに関心を向けるようになり,回転翼 (ロータ) システムの安定に関する実験を続けてきたアーサー・ヤングの発明したスタビライザ・バーを取り入れたヘリコプタを製作,1943年に飛んだモデル 30の実験を経て,1946年ベル 47を完成させた。同機は世界初の民間証明を取得,商用飛行にも使える最初のヘリコプタとなった。その後ベル社は 204B(UH-1),205A,206Bジェットレンジャー,212,412,AH-1攻撃ヘリコプタ,222/230/430,407,427などのタービン機を生産,V-22オスプレイ (→ベル/ボーイングV-22オスプレイ ) や民間向け 609ティルトロータ機の開発にも乗り出した。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by