日本大百科全書(ニッポニカ) 「ベローナ会議」の意味・わかりやすい解説 ベローナ会議べろーなかいぎ ウィーン体制を支える五国同盟参加国が1822年10~12月にベローナVeronaで開いた国際会議。主としてスペインの革命に対する対応が議題となり、イギリスの強い反対にもかかわらず、ロシア、オーストリア、プロイセンの支持のもとにフランスが干渉軍を送ることを決め、スペイン王フェルナンド7世の王権を回復させた。ギリシア独立問題、中南米独立問題をめぐっては参加国の間に一致をみず、五国同盟による協調外交は破綻(はたん)を生じるに至った。[百瀬 宏] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例