協調外交(読み)きょうちょうがいこう(英語表記)concerted diplomacy

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

複数の国家が相互の利害を調整し,共同歩調をとることを目指して行う外交,あるいは,ある国家が他国の政策や要求に順応して行う外交。 1815年以降の欧州協調 Concert of Europeは前者の例であり,イギリスのナチス・ドイツに対する宥和政策 (アピーズメント・ポリシー ) は後者の例である。強硬外交や強権外交の対立語。ただ,その動機が平和維持よりは自国の利益の直接的な追求にある点において,平和外交と必ずしも同一ではない。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

第一次世界大戦後から1930年代初めにかけて主流的であった日本の外交政策。ベルサイユ体制、ワシントン体制に順応し、アメリカ、イギリスとの協調を基調とした。ワシントン・ロンドン両軍縮条約、不戦条約などに参加。外相幣原喜重郎(しではらきじゅうろう)による幣原外交はその典型であった。

[江口圭一]

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旺文社日本史事典 三訂版の解説

1924〜27,'29〜31年の期間,外相幣原 (しではら) 喜重郎によって推進された外交政策
イギリス・アメリカとの協調を基本とし,中国における革命の機運に対し,中国の要求の一部を認めることで対処しようとしたもの。加藤高明内閣(第1・2次)以後憲政会・民政党内閣のもとで進められ,田中義一内閣(政友会)の強硬外交(積極外交)と対比される。そのねらいは中国市場の回復と日本の権益を守ろうとするところにあったと考えられるが,軍部右翼から軟弱外交と非難された。

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