ペッシヌス(英語表記)Pessinous

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ペッシヌス」の意味・わかりやすい解説

ペッシヌス
Pessinous

小アジア,ガラチア地方の古代都市。元来はフリュギアの町であったが,のちガラチアの一部族トリストアギ人の首都となった。商業の中心地で,前 204年にはこの町からアナトリアの女神キュベレがローマに導入されたといわれる。ローマの援助で1~2世紀に栄えたが,初めローマ化され,のちヘレニズム化され,キリスト教は4世紀以前には伝わっていなかったと考えられる。9世紀にユスチノポリスに優位を譲り,以後衰退した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android