ホメロス的直喩法(読み)ホメロスてきちょくゆほう(その他表記)Homeric simile

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホメロス的直喩法」の意味・わかりやすい解説

ホメロス的直喩法
ホメロスてきちょくゆほう
Homeric simile

形成的,持続的な比喩で,たとえられるものがしばらく見失われるほどに詳細かつ長々と繰広げられる直喩。叙事詩的直喩ともいい,ホメロスに始って,ウェルギリウス,ミルトンその他の叙事詩人に模倣された。たとえばミルトンの『失楽園』では,エデンの園を歩くサタンが 10行にわたって獲物をねらうはげたかにたとえられている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android