法則の辞典 「ボウエン比」の解説 ボウエン比【Bowen ratio】 潜熱フラックスに対する顕熱フラックスの比.蒸発散量を間接的な物理量から推定するための熱収支法において用いられる.気象学では上方に向かって流れる顕熱量と,水の蒸発に消費される潜熱量との比をいう.きわめて変動しやすく,ときには負となることもある.海洋上のボウエン比はおよそ+0.1と推定されているが,これはつまり海洋面の受ける熱エネルギーの約90% が水の蒸発熱に費やされていることを示す. 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報