化学辞典 第2版 「マジックティー」の解説
マジックティー
マジックティー
magic T
マイクロウェーブの定在波比や,反射係数の大きさを求めるのに用いられる導波管系である.図(a)はその構造で,Aからの入力はBには現れないで,CとDに等分に出てくる.そしてCとDのアームの反射の差がBに現れる特性をもっている.したがって,CとDのアームの寸法が等しくて終端も同じであればBには出力は現れず,差があれば反射の差として出てくる.反射係数の測定回路を図(b)に示す.Zx の反射係数の大きさに比例した出力がメーターVの読みとなる.化学では,電子スピン共鳴吸収の実験に利用される.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報