マドリッド協定議定書(読み)まどりっどきょうていぎていしょ(その他表記)Madrid Protocol

知恵蔵 「マドリッド協定議定書」の解説

マドリッド協定議定書

国際的な標章登録手続きに関しパリ条約を補完するために1891年に成立したマドリッド協定を、さらに1989年に改めた「標章の国際登録に関するマドリッド協定議定書(プロトコール)」。日本は2000年から加盟した。標章関連の国際条約としては、1997年に日本が加盟した商標法条約もあるが、海外展開をしている企業にとって、その商標保護は死活問題であることから、内容、運用面などでさらに実効性を高め、権利保護を強化したものである。WIPOが事務局。国際登録簿へ登録すれば個別締約国への申請を省略できるために費用削減や、英語での出願一元管理化などの利点がある。2003年8月には米国も加盟し、その実効性がより担保された。

(桜井勉 日本産業研究所代表 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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