日本大百科全書(ニッポニカ) 「マフサティー」の意味・わかりやすい解説 マフサティーまふさてぃーMahsatī Ganjavī 生没年不詳。ペルシアの女流詩人。12世紀の人。ガンジャに生まれる。夫はセルジューク朝のスルタン、サンジャルの廷臣で、彼女もスルタンに詩才を認められたという。四行詩で作詩し、中世詩人の作品に彼女の名が詠み込まれるほどよく知られ、生前その名声は東イランまで伝わった。『マフサティー詩集』には約170の四行詩が収められ、女性特有の愛情、熱情にあふれた詩が多い。[黒柳恒男] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例