最新 地学事典 「マーティック衝上」の解説
マーティックしょうじょう
マーティック衝上
Martic over-thrust
アパラチアのBlue Ridge区(非変成)とPiedmont区(変成)との境をなす断層。南西部ではBrevard thrustともいわれる。1930年代に,主にメリーランド~ペンシルバニア地域について,A.I.Jonas(Stose)らが研究し,南東側のGlenarm Seriesが北西側の非変成カンブリア~オルドビス系上に衝上し,一部ではクリッペや地窓をなすとした。断層面の露頭がほとんどないうえ,Glenarm Seriesは先カンブリア界かカンブリア~オルドビス系かという問題がからんで,衝上の規模,さらには存在そのものが議論されている。現在はGlenarm Seriesの原岩を古生界とみて,衝上の変位量を小規模のものとする意見が多い。参考文献:F.M.Swartz(1948) Bull. Am. Ass. Petr. Geol.,Vol.32
執筆者:山下 昇
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

