山下(読み)サンカ

  • さんげ
  • やました
  • 姓氏

デジタル大辞泉の解説

山のした。ふもと。さんげ。
山のした。山のふもと。
山の茂みの下かげ。
「石走る―たぎつ山川の心くだけて恋ひや渡らん」〈金槐集・中〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 山のした。麓(ふもと)。さんげ。
※新撰万葉(893‐913)上「山下夏来何事悲、郭公処々数鳴詩」 〔史記‐樊噲伝〕
※太平記(14C後)一四「八日に八幡(やはた)の山下(サンゲ)に陣を取る」
[1] 〘名〙 山の下の方。山のふもと。山すそなど。やまもと。また、山の木や草の繁みの下。
※万葉(8C後)一〇・二一六二「神名火の山下(やました)とよみ行く水にかはづ鳴くなり秋と言はむとや」
[2] 東京都台東区上野、上野台地のふもとの地域の通称。江戸時代は岡場所があり、火除(ひよけ)の空地に見世物などが並び盛り場として知られた。
[語誌]((一)について) (1)「万葉集」では、本来あまり人目につかない場所で、激しく音を立てて流れる水、つややかに咲き誇る花、美しく色づいたもみじなどに着目して詠まれている。
(2)「古今和歌集」以降では、人目にふれないでいることに、主眼が置かれるようになり、特に、木々の影で、激しく流れる水を、ひそかな恋情にたとえる例が多くなるが、また、季節を表わす風物として、山下の風の冷たさなどが詠まれる例も見られる。→山下風山下水
姓氏の一つ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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