ミシス幼生(読み)みしすようせい(その他表記)mysis larva

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミシス幼生」の意味・わかりやすい解説

ミシス幼生
みしすようせい
mysis larva

節足動物門甲殻綱十脚(じっきゃく)目のうち、エビ類の発生過程でゾエア幼生に次いで出現する幼生顎脚(がっきゃく)、胸脚ともすべて二叉(にさ)し、先端に遊泳用の剛毛がある。腹部にはすでに腹肢が発達し、その典型的な場合には体形がアミ類mysidに似ているのでこの名がある。一般に活発に遊泳し、数回の脱皮後に後期幼生になるが、イセエビ類ではフィロソーマとよばれる特殊なミシス期幼生で孵化(ふか)する。

[武田正倫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

生命維持活動に必須なエネルギーの獲得や,成長に必要な有機材料を合成するために生体内で起るすべての生化学反応の総称。複雑な分子を単純な分子へ分解してゆく過程でエネルギーを獲得する分解代謝または異化 (カ...

代謝の用語解説を読む