日本大百科全書(ニッポニカ) 「みんなの銀行」の意味・わかりやすい解説
みんなの銀行(株)
みんなのぎんこう
Minna Bank,Ltd.
福岡銀行を中心とする、ふくおかフィナンシャルグループのインターネット専業銀行。2021年(令和3)開業。地方銀行傘下の初のネット専業銀行である。「すべてのサービスがスマートフォンで完結する銀行」を標榜(ひょうぼう)し、スマートフォンを利用した預金、振込み、送金、決済、デビッドカード機能などの銀行サービスを提供している。パソコンでの利用はできない。キャッシュカードを発行せず、スマホ決済アプリを使って、提携金融機関の現金自動預金支払機(ATM)から現金の入出金が可能。勘定系システムは軽量なグーグル・クラウド・プラットフォームを採用。実店舗をもたず、他行との資金決済に必要な仮想支店には「レインボーブリッジ」「ハーバーブリッジ」など世界の橋の名をつけている。本社は福岡市中央区西中洲(なかす)。資本金165億円(ふくおかフィナンシャルグループ全額出資)。開業初年度、預金残高700億円、口座数約40万を目標としたが、20~30代の小口預金が多く、預金残高目標を250億円に引き下げた。
[矢野 武 2022年4月19日]