化学辞典 第2版 「メタクリロニトリル」の解説
メタクリロニトリル
メタクリロニトリル
methacrylonitrile
2-methylpropenenitrile.C4H5N(67.09).CH2=C(CH3)CN.製造法としては,
(1)図の構造をもつアセトンシアノヒドリンを塩化チオニル,または液体二酸化硫黄中で五酸化リンを用いて脱水する.
(2)2-メチル-2-プロペニルアミンの脱水素,(3)イソブテンのアンモ酸化法,
などがある.特臭のある液体.有毒.融点-35.8 ℃,沸点90.3 ℃,引火点13 ℃.0.800.通常の有機溶剤に可溶.ラジカルまたはアニオン機構により単独重合または共重合する.合成ゴムの原料として,また,酸,アミド,アミン,エステルなどの合成原料として広く用いられる.[CAS 126-98-7]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報