塩化チオニル(読み)えんかチオニル(英語表記)thionyl chloride

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「塩化チオニル」の意味・わかりやすい解説

塩化チオニル
えんかチオニル
thionyl chloride

化学式 SOCl2 。塩化スルフォニル,チオニルクロリドともいう。無色,発煙性で刺激臭のある液体沸点 76℃。ベンゼンクロロホルムなどの溶媒と混り合うが,水とは反応して SO2 と HCl を生じる。その液体や蒸気皮膚粘膜をおかす。有機合成で水酸基やメルカプト基を塩素原子で置換するのに用いられる。また,グリニャール試薬と反応させて,スルホン基を導入するのに使用される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android