最新 地学事典 「メルト包有物」の解説
メルトほうゆうぶつ
メルト包有物
melt inclusion
マグマが冷却してメルトから鉱物が晶出する際に,鉱物中に取り込まれたメルトの液滴。噴火時に急冷されてガラス化したメルト包有物を,ガラス包有物(glass inclusion)と呼ぶことも。サイズは一般的には直径数十µm程度で,局所分析技術の発達と分析装置の普及に伴い,1990年頃から研究が盛んになった。メルト包有物はメルトの液滴が鉱物中に取り込まれた後の二次的な汚染や噴火時の脱ガスの影響を免れているため,マグマ混合が起こる前のマグマ端成分の化学組成や噴火前のメルトの揮発性成分濃度を知る手がかりを与える。
執筆者:浜田 盛久
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

