モトリニア(その他表記)Toribio de Benavente Motolinía

改訂新版 世界大百科事典 「モトリニア」の意味・わかりやすい解説

モトリニア
Toribio de Benavente Motolinía
生没年:1482から91-1569?

スペインのフランシスコ会士。1524年に11名の同僚とともにヌエバ・エスパニャメキシコ)に渡り,生涯原住民への宣教に従事した。征服後まだ日の浅い混乱の中でモトリニアは終始原住民の側に立って,これを征服者の暴力や不当な搾取から守ることに尽力,生来の激しい気性も手伝って行政当局との公然たる対決も辞さなかった。他方,征服以前の絵文書や同僚が収集した資料に基づいて,ヌエバ・エスパニャに関する最初の歴史書を著した。そのうちの一つは《ヌエバ・エスパニャ布教史》として邦訳(1979)されている。なお,モトリニアは〈貧者〉を意味するナワ語で,原住民の貧しさに心を打たれた彼がみずからに付けた字(あざな)である。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 小林

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む