モラビア兄弟会(読み)もらびあきょうだいかい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「モラビア兄弟会」の意味・わかりやすい解説

モラビア兄弟会
もらびあきょうだいかい

フスの流れをくむキリスト教の団体。フス戦争(1419~36)後、ボヘミアにはローマ・カトリック教会と和解したボヘミア国民教会が成立したが、それに満足しえない人々によってボヘミア東部、モラビアにつくられた小宗教集団が、その起源である。ワルドー派系統の人々もそれに加わり、『新約聖書』の「山上垂訓」を文字どおりに実践することを理想とした。三十年戦争の際に大弾圧を被って四散したが、18世紀の20年代に兄弟会系の人々がドイツの敬虔(けいけん)主義派の貴族ツィンツェンドルフNikolaus Ludwig Zinzendorf(1700―60)の保護と指導を受けて、モラビア兄弟会を復興し、とくにアメリカ黒人や後進地域への海外伝道に力を注いで活動した。

[中村賢二郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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