モンカワゲラ(読み)もんかわげら

日本大百科全書(ニッポニカ) 「モンカワゲラ」の意味・わかりやすい解説

モンカワゲラ
もんかわげら / 紋襀翅
[学] Acroneuria stigmatica

昆虫綱カワゲラ目カワゲラ科に属する昆虫。日本に広く分布するきわめて普通にみられる種。体長15~20ミリ前後で、頭部は黄褐色で、中央部に黒紋がある。前胸は暗褐色で、中央部には黄色の縦紋がある。脚(あし)は淡黄褐色で、腿節(たいせつ)、脛節(けいせつ)の先端部および跗節(ふせつ)は黒褐色、脛節の基部は黄色、腹部も黄色である。はねは透明で、先端に近いところに暗色の一紋がある。翅脈(しみゃく)は淡褐色であるが、径脈は黄色である。雄の第九腹節腹面にボタン状の突出物がある。幼虫渓流に生息し、黄褐色の地に濃褐色の斑紋(はんもん)がある。えらは胸部下面にある。この属には、日本からは本種のほかに3種が記録されている。

[川合禎次]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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