やや(読み)ヤヤ

デジタル大辞泉 「やや」の意味・読み・例文・類語

や‐や

[感]
驚いたときや不意に気づいたときに発する語。おやおや。「やや、これはたいへんだ」
呼びかけるときに発する語。やあやあ。やよ。
「―といへど、いらへもせで逃げて」〈大和・一五六〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「やや」の意味・読み・例文・類語

や‐や

  1. 〘 感動詞 〙
  2. 人を呼ぶ時にいう語。もしもし。これこれ。やよ。
    1. [初出の実例]「ややといへど、いらへもせで逃げて、家に来て思ひをるに」(出典:大和物語(947‐957頃)一五六)
    2. 「女嬬が局の口に立ちて、ややといふ物を見あげたれば」(出典:増鏡(1368‐76頃)一一)
  3. 我知らず口をついてでることば。驚いた時や急に思いついた時などにとっさに口をついて出ることば。おやおや。おっ。
    1. [初出の実例]「権中納言の、やや、まかりぬるもよしとて、うちゑみ給へるぞめでたき」(出典:枕草子(10C終)三五)
    2. 「海賊ども見て、やや、これは、うちある矢にもあらざりけり。神箭なりけりといひて」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)一五)

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