ユ・トウ・くぐり・こえる・うがつ・かわや

普及版 字通 の解説


14画

[字音] ユ・トウ
[字訓] くぐり・こえる・うがつ・かわや

[説文解字]

[字形] 形声
声符は兪(ゆ)。兪に、此れより彼に移す意がある。〔説文〕七下に「木を(うが)ちたるなり」とあり、くぐり戸をいう。そこを逾(こ)えて通る。土牆などに木をはめこんで設けることがあり、それで(穴)に従う。

[訓義]
1. くぐり、くぐり戸。
2. こえる、とおる。
3. うがつ、うつろ。
4. おまる、木槽のおまる、かわや。

[古辞書の訓]
名義抄 ツイ・ヒヂイタ・ウカカフ・ミル・カキ 〔立〕 ミル・ノゾク・ウガツ

[語系]
・逾・踰jioは同声。(ゆ)は〔説文〕七上に「牆をく短版なり」とあって、くぐり戸を設ける土墻の類。みな彼此を通ずる意のある字である。竇・dokも声義の関係があり、竇(とう)は〔説文〕に「なり」とあり、また水竇の意。字はまた(とく)に作る。水を通ずるところをいう。・竇・はまたこの義を以て一系をなしている。

[熟語]

[下接語]
・窺・圭

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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