普及版 字通 「ユ・へつらう・おもねる」の読み・字形・画数・意味
16画
[字訓] へつらう・おもねる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は臾(ゆ)。臾は両手を腰に加える形。〔説文〕三上に「(おもね)るなり」とあり、はまた諂に作る。〔荘子、漁父〕に「是非を擇ばずして言ふ、之れをと謂ふ」とみえる。臾は〔説文〕十四下に「束して(そつえい)するを臾と爲す」とあり、人をゆり動かす意。言を以て人意を動かそうとすることをという。
[訓義]
1. へつらう、おもねる、こびる、おもねりいう。
2. よろこびしたがう。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 戸豆良不(へつらふ)、、阿佐牟久(あざむく)〔名義抄〕 ヘツラフ・アザムク・ソシル・シフ・ウタヘ・シコツ・ヲカス・ヌスム・イツハル・ハバカル・エラブ
[語系]
ji、臾jioは声義近く、言を以て人をうごかすをという。して人を動かすことを曳jiatといい、()jiatはその同声の字。引jienも声義近く、これらは一系をなす語である。
[熟語]
悦▶・偽▶・▶・言▶・行▶・辞▶・色▶・臣▶・人▶・然▶・諂▶・佞▶・媚▶・墓▶
[下接語]
阿・近・讒・嗜・従・善・貪・佞・媚・面・誉
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報