ヨアシ(その他表記)Joash

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヨアシ」の意味・わかりやすい解説

ヨアシ
Joash

旧約聖書中の人物。 (1) イスラエルの士師ギデオンの父 (士師記6・11) 。 (2) ユダの王アハジヤとジビアの子 (在位前 839~800) 。祭司エホヤダ在世中は敬虔であったがエホヤダの死後,その子ゼカリヤを殺したために家臣にそむかれて殺された (列王紀下 12・1~3) 。 (3) エヒウの孫,エホアハズの子。ユダの王ヨアシの第 37年にイスラエル王 (在位前 802~787) となった (同 13・10) 。 (4) ベニヤミンの孫,ベケルの子 (歴代志上7・8) 。 (5) ギベア出身のシマアの子。サウルに退けられてテクラグにいたダビデのもとにはせ参じた勇士 (同 12・3) 。

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世界大百科事典(旧版)内のヨアシの言及

【ユダ王国】より

…したがって,南ユダ王国においては,北イスラエル王国においてひんぴんと起こったような王朝交代は一度もなかった。前842年ころ,オムリ家出身の王母アタリヤAthaliahがユダ王国の王位を簒奪したが,7年後にアタリヤは殺され,ダビデ家のヨアシJoashが王位を再興した。この事件に関連して〈国の民〉と呼ばれるユダ族の代表が,ダビデ家に王位を取り戻すために活躍した。…

※「ヨアシ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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