最新 地学事典 の解説
ヨアヒムスタールこうしょうちいき
ヨアヒムスタール鉱床地域
Joachimsthal mineral district
チェコ西部,エルツ山脈南部の多金属鉱床地域。チェコ語でヤヒモフ(Yachymov)。先カンブリア界~ペルム系とこれらを貫く花崗岩類からなり,鉱床はN-S系とE-W系断裂に支配された180条以上の熱水性鉱脈。多くは延長1km, 幅30~40cm, ときに最大幅5mの規模。1)先駆的含鉄石英期,2)早期硫化期,3)ウラン期(瀝青ウラン鉱・炭酸塩鉱物),4)砒化物期,5)硫塩鉱物期,6)後期硫化期が識別される。1516年に銀を発見,ボヘミアにおける重要な銀産地であった。また,1898年にはキュリー夫人が当地のピッチブレンドからRaを抽出,19世紀から第二次大戦後にかけてウラン鉱を生産。
執筆者:神谷 雅晴
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

