精選版 日本国語大辞典 「ウラン鉱」の意味・読み・例文・類語 ウラン‐こう‥クヮウ【ウラン鉱】 〘 名詞 〙 ウランを含んでいる鉱物。ピッチブレンド、りん灰ウラン鉱、カルノー石など一五〇種に及ぶ。主産地はカナダ南西部、コロラド高原、南アフリカ、オーストラリアなど。日本では岡山、鳥取県境の人形峠の人形石、りん灰ウラン鉱が有名。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウラン鉱」の意味・わかりやすい解説 ウラン鉱ウランこうuranium mineral ウランを含む鉱石の総称。主要構成鉱物は閃ウラン鉱,人形石,リン灰ウラン石,カルノー石など。花崗岩質岩石中に鉱脈型あるいはペグマタイト型鉱床として産するもののほか,これらが二次的風化作用や地下水などによる化学的運搬過程を経て,より新しい時代の堆積岩(特に礫岩,砂岩)中に濃集再沈殿して,大規模な層状型鉱床をつくる。海成黒色頁岩中にも産する。ウラン鉱を含む母岩の地質時代は先カンブリア時代から新第三紀鮮新世にいたる。ウランを含む鉱物はたいへん複雑な化合物で,その結晶化学的な性質はよく知られていない。大多数のウラン化合物は,基本的には 6価のウランとマイナス2価の酸素が 2個ついた UO22+にほかのイオンや分子,たとえば OH,H2O,AsO34+,VO34+などがつけ加わったものである。ウラン鉱の大きな特徴は,美しい黄,黄緑,緑の色を示すことで,紫外線をあてると,強い緑のケイ光を発する。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by