普及版 字通 「ヨウ・かね・つりがね」の読み・字形・画数・意味
19画
[字訓] かね・つりがね
[説文解字]
[字形] 形声
声符は庸(よう)。〔説文〕十四上に「大、之れをと謂ふ」とあり、〔書、益稷〕に「笙(しやうよう)以てす」のように、奏楽の間奏に用いる。〔詩、商頌、(な)〕に「庸鼓、(えき)たるり」と、庸の字を用いることがある。用・甬(よう)・庸は一系の字で、筒形のものをいい、車につける小鈴を金甬という。は釣鐘形式の大鐘で、春秋期の彝器(いき)に長銘のものがある。また(はく)といい、字はまたに作る。
[訓義]
1. かね、つりがね、大つりがね。
2. 西方の楽の名。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 ツキカネ・オホカネ・サスラフ
[語系]
・用・庸jiongは同声。はその器形によって、名をえている。deong、(鐘)・鍾tjiong、衝thjiongはつく、つく鐘で、みな声義に関係がある。
[熟語]
鼓▶
[下接語]
金・笙・大
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報