奏楽(読み)ソウガク

デジタル大辞泉 「奏楽」の意味・読み・例文・類語

そう‐がく【奏楽】

[名](スル)
音楽演奏すること。また、その音楽。
歌舞伎下座音楽の一。雅楽を模した鳴り物で、御殿社寺などの場面に用いる。
[類語]演奏

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精選版 日本国語大辞典 「奏楽」の意味・読み・例文・類語

そう‐がく【奏楽】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 音楽をかなでること。また、その音楽。
    1. [初出の実例]「訖雅楽寮相分参入自日月華両門。於庭中奏楽」(出典:新儀式(963頃)四)
    2. 「消閑の為に繍縫或は奏楽等をなす」(出典:西洋聞見録(1869‐71)〈村田文夫〉前)
    3. [その他の文献]〔後漢書‐章帝紀〕
  3. 歌舞伎囃子の一つ。雅楽の音色を模した鳴物で、時代物の宮殿・御殿・寺院などの場面に用いる。

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世界大百科事典(旧版)内の奏楽の言及

【唱歌】より

…近世の浄瑠璃,地歌,箏曲などでは歌の歌詞をさす。 しかし,明治初期にsingingやsongの訳語にあてられ,〈学制〉(1872)では小学教科の一つとして唱歌科が設置され(中学校は奏楽),以後,1941年に小学校が国民学校と改称され教科目名が芸能科音楽に改められるまで,唱歌の語は第1に小学校の教科の名称として,第2には,その教科で用いられる教材としての歌をさすようになった。芸能科音楽以後,第2次大戦後の小・中・高校における音楽科では,歌をうたうことのほか,器楽,鑑賞,創作の指導が行われているが,唱歌科では,もっぱら唱歌をうたうこと(歌唱)の指導に限られていた。…

※「奏楽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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