ヨク・いさごむし・まどわす

普及版 字通 の解説


14画

(異体字)
18画

[字音] ヨク
[字訓] いさごむし・まどわす

[説文解字]

[字形] 形声
声符は或(よく)。〔説文〕十三上に「短なり。鼈(べつ)に似て三足。气を以て射て人をす」とあり、また短水弩・射工・射影などの名がある。水旁に在って人に沙水を吹きかけ、あたれば瘡を発し、死に至るという。〔詩、小雅、何人斯〕は人を呪詛する詩で、「鬼爲(た)り爲るは 則ち得べからず」とあり、呪詛も及ばぬ変化のものとしている。〔周礼、秋官、氏〕の〔注〕に「(よく)は讀んでと爲す。は蝦(がま)なり」とあり、その怒鳴は耳にかまびすしいという。(かく)氏の職は、牡(ぼきく)(除虫菊)の灰を流して、水中の虫を殺すことを掌る、水中の怪に対する古代の呪儀を伝えるものであろう。

[訓義]
1. いさごむし、短、射影。
2. まどわす。
3. かえる、がま。

[熟語]

[下接語]
・鬼・螟

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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