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呪詛 じゅそanathēma

翻訳|anathēma

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

呪詛
じゅそ
anathēma

ギリシア語 anathēmaは動詞 anatithēmi (上に置く) に由来し,原義は「上に置かれた物」であり,旧約聖書では cherem (別つ,離す) がこれにあたり,「神への捧げ物」を意味していたが,新約聖書以後はこの意味は失われて,共同体から排除すること,なかんずく教会からの破門ないし異端に対する強い呪いを意味するようになった。たとえば,パウロは異なる福音を宣 (の) べ伝える者を信徒の共同体から排斥する必要を説くときこの語を用いている (ガラテア書1・8以下) 。 306年のエルウィラの教会会議ではこの語が教会規律を乱す者に対して正式に用いられているが,その後異端者排斥の公式用語として次第に一般化した。 431年アレクサンドリアのキュリロスネストリウスの異端に対して 12のを公にしたことはそのうちでも有名である。

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デジタル大辞泉の解説

じゅ‐そ【呪×詛/呪×咀】

[名](スル)《古くは「しゅそ」》神仏や悪霊などに祈願して相手に災いが及ぶようにすること。のろうこと。「の不運を―する」

ず‐そ【×詛】

《「ず」は「じゅ」の直音表記》「じゅそ(呪詛)」に同じ。
「いかに―悪念深く侍りたうぶらむ」〈宇津保・嵯峨院〉

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デジタル大辞泉プラスの解説

呪詛

花輪和一によるホラー漫画の作品集。2004年から2014年にかけて、怪談専門誌「幽」に連載された短編漫画作品に、書き下ろし作品2作を加えた全23作の短編集。2014年刊行。

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大辞林 第三版の解説

じゅそ【呪詛】

( 名 ) スル
〔古くは「しゅそ」「ずそ」とも〕
恨みに思う相手や物事に災いがかかるように祈ること。のろうこと。 「未来永劫に試験制度を-する/三四郎 漱石

ずそ【呪詛】

じゅそ(呪詛) 」に同じ。 「いかに-、悪念深く侍りたうぶらむ/宇津保 嵯峨院

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

呪詛
じゅそ

神秘的、超自然的な方法によって他人に災禍を与える行為、およびそれに関連した観念、信仰の体系をいう。呪術の一部を構成したり、それと密接な関係があり、その観点からまじないとよぶこともある。ただし呪詛という場合、のろいのことば、まじないのことばの使用に力点が置かれることが多い。呪詛の破壊的、反社会的な性格に注目すれば黒い呪術、あるいは邪術に含まれるが、呪詛が悪事を働いた者に対する制裁として、あるいは災難から身を守る防御手段としてなされることもある。呪詛の方法としてよくみられるのは、神などの霊的存在に祈願する方法である。これは、霊的存在がもつ神秘的な力を利用するのであるが、そのほか呪詛者自身がもつ呪的な力による場合、呪詛の行為全体そのものが効果を生じさせると考える場合もある。また呪詛は、ことばのもつ呪力に対する信仰と深く関係している。不用意に発したことばが呪詛になってしまうという例は多い。呪詛は一般には悪意の表現であるが、呪詛が権威や社会規範を守るために行われる場合もある。たとえば南スーダンの牧畜民ヌエル人の社会では、深刻な争いを調停する豹(ひょう)皮祭司は和解案を拒否する者には呪詛すると威嚇する。また年上の親族など尊敬すべき人を怒らせたための呪詛はもっとも恐ろしいと考える社会はアフリカに多い。バントゥー系の農耕民ニャキュサ人の間では、道徳規範に外れたことを行った者がいると、人々はそのことをささやき始め、そのことばが冷たい風のように相手を襲い、病気にするという。これを彼らは「人々の気息」とも「呪詛」ともいう。このように呪詛が社会の維持の働きをもっていることも多いのである。[板橋作美]

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世界大百科事典内の呪詛の言及

【のろい(呪)】より

…神秘的手段を用いて特定の個人や社会集団に病気や死などの災厄を生じさせようとする邪悪な行為。呪詛ともいい,黒呪(魔)術や邪術も類似のものである。古今東西を問わず,のろいは世界の各地で行われており,人間の本性のありさまの一端をよく示しているものといえよう。…

※「呪詛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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