ヨード酢酸(読み)ヨードサクサン

化学辞典 第2版 「ヨード酢酸」の解説

ヨード酢酸
ヨードサクサン
iodoacetic acid

monoiodoacetic aicd.C2H3IO2(185.95).ICH2COOH.相当するクロロ酢酸またはブロモ酢酸エステルにヨウ化カリウムを作用させ,ついで加水分解すると得られる.板状晶(石油エーテル).融点83 ℃.水,エタノールに可溶,エーテルに微溶.タンパク質中のアミノ酸の親核性基の保護修飾剤として使われ,SH基は pH 8付近で選択的に,-NH基や-NH2基は pH 9以上でカルボキシメチル化される.SH酵素の不可逆的阻害剤.[CAS 64-69-7]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android