ラネーニッケル(その他表記)Raney nickel

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラネーニッケル」の意味・わかりやすい解説

ラネーニッケル
Raney nickel

ニッケルとアルミニウムとのほぼ同量から成る合金を,アルカリ溶液でアルミニウムを溶かし去り,微粉状にしたニッケル。普通は,ニッケル含有量 30~50%。おもに水素添加のための化学反応触媒として用いられる。 1927年 M.ラネーが発明した。ニッケル含有量が 67%以上になると触媒機能が低下する。ラネーニッケルは自然発火性があるので無水アルコールに浸して貯蔵し,取扱うときも空気に触れないようにする。非常に活性が強いので比較的低い温度で,わずか数気圧の水素によっても,水素添加や還元反応を起させることができる。なお触媒作用のある金属 (ニッケル,コバルト,銅,鉄) と触媒作用のない金属 (アルミニウム,ケイ素,マグネシウム,亜鉛) との合金から,後者を除いてつくった触媒をラネー触媒という。

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