ラビエヌス(その他表記)Titus Labienus

改訂新版 世界大百科事典 「ラビエヌス」の意味・わかりやすい解説

ラビエヌス
Titus Labienus
生没年:前99ころ-前45

共和政末期ローマの将軍。前58年から前50年までカエサルの部将(副司令)としてガリアで活躍し,ヘルウェティイ族,ベルガエ族,ネルウィイ族,トレウェリ族,モリニ族に対し,特にセーヌ河辺のガリア人に対する戦役およびアレシアの陣に戦功を立てた。カエサル麾下の最も有能な部将として前50年ガリア・キサルピナの統治をゆだねられたが,内乱勃発とともにポンペイウス側に移り,ギリシア(特にファルサロスの決戦),アフリカ,スペインで戦ったが,ムンダの決戦で戦死した。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 長谷川

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む