ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リンカーン種」の意味・わかりやすい解説 リンカーン種リンカーンしゅLincoln 羊の一品種。イギリス東海岸のリンカーンシャー地方の原産。在来種にレスター種を配してつくられた肉用種。羊のなかで最も体格が大きく,成雌の体重は 140~160kg,毛長は 30cmに達し,毛質はメリノ種より劣るが,白色の絹糸様の光沢をもつ。体質強健で粗食,繁殖力も大。本種はニュージーランド原産のコリデイルをはじめ,毛肉兼用種の素材として利用される。日本には明治初年と昭和初年輸入されたが,飼養されたのはわずかであった。南アメリカ,オーストラリアに多く飼養され,オーストラリアでは大型メリノの雄と交配して兼用種の雑種をつくるのに利用され,アルゼンチンではメリノに交配して肉用種をつくるのに利用される。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by