ルテチア(その他表記)Lutetia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルテチア」の意味・わかりやすい解説

ルテチア
Lutetia

フランス首都パリの古代ローマ名。本来セーヌ川の中島,現シテ島より興り,パリシ族の首都であった。前 52年ローマ軍の遠征の際に焼失したが,帝政期にはセーヌ左岸地域にも拡大された。公衆浴場,闘技場などの遺構が現存する。前3世紀には島だけが居住地区となり,再使用された石壁によって囲まれた。ルテチアはユリアヌス帝が好んだ住地で,彼は 360年この地で軍隊によって正帝に推戴された。3世紀頃からパリシ Parisiiとも呼ばれるようになり,493年頃フランク王クロービスに攻略された。

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