レプチス・マグナ(その他表記)Leptis Magna

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レプチス・マグナ」の意味・わかりやすい解説

レプチス・マグナ
Leptis Magna

北アフリカの古代都市。リビアのアルホムス東方にある現レブダ。ワディレブダ河口に地の利を得てつくられたフェニキア人の季節的な通商基地であったが,前6世紀末頃カルタゴ人が定住し,アフリカ内陸部との通商の中心地となった。第2次ポエニ戦争後,前 220年からヌミディアの支配を受けたが,前 111年ローマと同盟を結び,トラヤヌス帝によって植民市 (コロニア ) とされた。この地出身のセウェルス帝によって不動産税免除の特権を与えられ,最盛期を迎えたが,363年北アフリカの遊牧民によって荒され,ローマ帝国の衰退とともにさびれ,ついに 643年アラブ人に征服されて滅亡した。現存する遺跡の主要部分はセウェルス帝時代のもので,その規模においても保存のよさにおいても,古代の遺跡のなかでは屈指のものとされる。高架水道,大通り,広場,浴場,凱旋門,神殿その他多くの建造物が現存し,1982年世界遺産の文化遺産に登録。

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