レムデシビル

共同通信ニュース用語解説 「レムデシビル」の解説

レムデシビル

米製薬会社ギリアド・サイエンシズが開発した抗ウイルス薬新型コロナウイルスの治療薬として使われている。患者点滴で投与する。細胞内でウイルスが増殖するのを抑える働きがある。当初は、エボラ出血熱の治療薬として開発が進められた。国内では2020年5月、厚生労働省が新型コロナの初の治療薬として特例承認した。

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知恵蔵mini 「レムデシビル」の解説

レムデシビル

米の製薬会社ギリアド・サイエンシズ社が開発した抗ウイルス薬。同社がエボラ出血熱の治療のために開発を進めていた薬剤で、点滴で使用する。コロナウイルス一種によって引き起こされる重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)に対して効果があるとする研究結果が示されていたことから、2019年末に発生し感染拡大した新型コロナウイルス感染症への効果も期待された。20年5月1日、米国食品医薬品局(FDA)は臨床試験を異例の速さで終え、血中酸素レベルが低いか呼吸補助が必要な新型コロナウイルス感染症の重症患者に限定して同薬の緊急使用を許可した。これを受ける形で、日本でも厚生労働省が20年5月7日に同薬の重症患者への限定使用を許可し、国内で承認された初の新型コロナウイルス感染症治療薬となった。

(2020-5-11)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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