ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロシア・ナショナリズム」の意味・わかりやすい解説 ロシア・ナショナリズムロシアナショナリズムRussian nationalism ソ連邦の背骨を形成していたのはロシア,ウクライナ,白ロシアのスラブ系3民族だった。ソ連時代にはロシア・ナショナリズムは"ロシア大国主義"につながるとして極力その発揚が抑えられてきた。しかし,ゴルバチョフ時代に連邦構成各共和国が主権宣言を行うに及んで,ロシア人の民族意識がにわかに高揚し始めた。エリツィン・ロシア共和国政権がこの傾向に拍車をかけ,ソ連邦を崩壊へと導く起爆剤となった。 1993年 12月の新議会選挙でジリノフスキー率いる自由民主党が大躍進をとげた例が示すように,現在ロシアでは極右ナショナリズムの台頭への懸念が出始めている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by