発揚(読み)ハツヨウ

デジタル大辞泉 「発揚」の意味・読み・例文・類語

はつ‐よう〔‐ヤウ〕【発揚】

[名](スル)
精神気分が高まること。意気を奮い立たせること。「民族意識発揚する」「士気発揚する」
威光勢威などを盛んにすること。
「新文明国の名声を―し」〈福沢福翁百話
[類語](1沸沸ふつふつ澎湃ほうはいあふれる燃え上がる旺盛沸き上がる沸き立つ込み上げるたぎるみなぎるみなぎらす高ぶる燃える燃え立つ鼻息が荒い血気にはや奮い起こす奮い立つもりもり隆隆盛ん鬱然勃勃油然ゆうぜん湧然むくむく気を吐くエネルギッシュ活発快活精力的あぶらが乗る水を得た魚のよう情熱的意欲的

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精選版 日本国語大辞典 「発揚」の意味・読み・例文・類語

はつ‐よう‥ヤウ【発揚】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 精神や気分が高まること。また、精神や気分をふるいたたせること。
    1. [初出の実例]「とりつづり発揚して論也」(出典:清原国賢書写本荘子抄(1530)八)
    2. 「あのとき一時発現した力の感じ、発揚(ハツヤウ)心状は、すぐに迹もなく消え失せてしまって」(出典青年(1910‐11)〈森鴎外〉一〇)
    3. [その他の文献]〔礼記‐楽記〕
  3. 輝くようにすること。輝いて広がるようにすること。
    1. [初出の実例]「王室を尊ぶの人情は二氏の間に至りて大に世に発揚したり」(出典:日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉五)
  4. 人材を挙げ用いること。
    1. [初出の実例]「若人有隠伏、発揚更無遅」(出典:本朝続文粋(1142‐55頃)一・参安楽寺詩〈大江匡房〉)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐樊準伝〕

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普及版 字通 「発揚」の読み・字形・画数・意味

【発揚】はつよう(やう)

あげあらわす。〔礼記楽記〕夫(そ)れ樂はに象るなり。~發揚蹈するは、太の志なり。武の亂(をは)りに皆坐(ひざまづ)くは、召の治なり。

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