ロービル(英語表記)Rhovyl

改訂新版 世界大百科事典 「ロービル」の意味・わかりやすい解説

ロービル
Rhovyl

純粋なポリ塩化ビニルから成る繊維。フランスのソシエテ・ロービルSociété Rhovyl社の商標二硫化炭素アセトンの混合溶媒に溶解して紡糸される。75~1600デニールの太さで市販されている連続フィラメント糸で,引張強さ3gf/デニール,切断伸度12%を有するが,これは湿潤時でも同じである。耐薬品性がかなりあり,不燃性である。欠点は78℃以上の温度で収縮することである。ろ(濾)布,不燃性家具調度類に使われる。
ポリ塩化ビニル
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android