欠点(読み)ケッテン

デジタル大辞泉 「欠点」の意味・読み・例文・類語

けっ‐てん【欠点】

不十分なところ。足りないところ。短所。あら。「欠点を補う」「欠点をつく」
学校成績で、必要な点数に足りないこと。落第点
[用法]欠点・弱点――「燃料を食うのが、この車の欠点(弱点)だ」「相手の欠点(弱点)をつく」「欠点(弱点)を補う」など、相通じて使われることが多い。◇「欠点」は難ずるべきところ、改めるべきところという意味合いが強く、「弱点」は十分でない弱い部分という意味合いで用いられる。「他人に対する思いやりに欠けるのが彼の欠点だ」を「弱点」で置き換えることには無理がある。「彼の弱点をつかむ」を「欠点」に置き換えることはできない。◇類似の語に「短所」がある。「短所」は、「気が短く怒りっぽいのが彼の短所だ」のように「欠点」と相通じて用いられるが、性格的なことについて用いられることが多い。
[類語]デメリットぼろ短所難点欠陥くせ遜色弱点盲点瑕疵かし瑕瑾かきんあら弱み泣き所負い目引け目付け目ウイークポイントハンディキャップ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「欠点」の意味・読み・例文・類語

けっ‐てん【欠点・闕点】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 不足な所。不十分な所。非難すべき所。短所。弱点。
    1. [初出の実例]「此三の闕点あるを以て、珍器貴品を蔵するもの之を出展するを好まず」(出典:美術真説(1882)〈フェノロサ〉)
  3. あやまち。やりそこない。〔改正増補和英語林集成(1886)〕
  4. 学校の成績などで、必要な点数に足りないこと。落第点。

欠点の語誌

不完全な制度や規則経典の意を表わす「闕典」に起源をもつ。「闕典」は「闕」が「缺」に通じるところから、「缺典」と書かれるようになり、広く不備があることの意を表わすようになる。やがて「典」に代わって、同音で「きず」を意味する「点」が当てられるようになり「缺点」あるいは「闕点」と表記されるに至る。

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普及版 字通 「欠点」の読み・字形・画数・意味

【欠点】けつてん

短所。

字通「欠」の項目を見る


【欠点】けんてん

欠点。

字通「欠」の項目を見る

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