デニール(読み)でにーる(英語表記)denier

翻訳|denier

日本大百科全書(ニッポニカ) 「デニール」の意味・わかりやすい解説

デニール
でにーる
denier

恒長式番手のことで、主として生糸・化学繊維など長繊維の糸の太さ(繊度)を表示する方法。国際的に広く利用されているものは、標準長450メートルで単位重量0.05グラムのものを1デニール(D)とするものである。


によって算出する。したがって重量大なるものほど太く、繊度大で、軽いものは細く、繊度小である。

[角山幸洋]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「デニール」の意味・わかりやすい解説

デニール
denier

原糸の太さ (繊度) を表わす単位の一つ。生糸,人絹糸,合織糸など長繊維 (フィラメント) に用いられる。長さを一定にして重さを測定して決める恒長式により,長さ 450m,重さ 50mgあるものの繊度を1デニールとする。デニール数が大きくなるにつれて,糸は太くなる。国際標準方式としてはテックスの使用が進められている。また同じ原糸の繊度を表わす単位として番手 (恒重式) があるが,これは綿糸,麻糸,毛糸など紡績糸に用いられている。

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