ローマのパンテオン

世界の観光地名がわかる事典 「ローマのパンテオン」の解説

ローマのパンテオン【ローマのパンテオン】

イタリアの首都ローマのフォロロマーノ地区、パラティヌスの丘にあるローマ神殿。古代ローマ時代の建築資産の代表といわれる。ローマの神々を祀る万神殿として、紀元前25年に、ローマ帝国の初代皇帝アウグストゥスの側近アグリッパ(紀元前63~紀元前12年)によって建造されたのが最初である。その後、この神殿は焼失したため、118~128年にハドリアヌス帝により再建された。現在のパンテオンはこの再建された神殿である。キリスト教全盛となると、多くの古代ローマ時代の宗教施設が棄却されたが、このパンテオンは、その象徴性と7世紀初めにキリスト教の聖堂となったことから破壊を免れ、今日に至った。このパンテオンの中には、イタリアの歴代の王や、ルネサンス期の代表的な画家・建築家のラファエロ(Raffaello Santi、1483~1520年)などの墓所がある。◇現地名は「Pantheon」。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

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