ろ胞性歯嚢胞(読み)ろほうせいしのうほう(その他表記)follicular cyst; dentigerous cyst

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ろ胞性歯嚢胞」の意味・わかりやすい解説

ろ胞性歯嚢胞
ろほうせいしのうほう
follicular cyst; dentigerous cyst

歯牙の発育途上に起る異常によって,そのエナメル器と呼ばれる部分が嚢胞化したものをいう。 10~20歳代に発見されることが多く,乳歯ではきわめてまれ。好発部位は,上顎の犬歯部と下顎の智歯部で,嚢胞内部に埋伏歯の歯冠を含むのが特徴であるが,まれに含まない無歯性のものもある。これは,歯芽発育のきわめて初期に嚢胞化が起ったためと考えられる。嚢胞が小さい間は無症状であるが,徐々に骨内で増大し,骨質を吸収し,やがて顎骨表面が膨隆あるいは破壊されて粘膜下に出現すると,顔のはれや該当歯牙の動揺が起る。嚢胞内の内容液は黄色,透明で,やや粘稠。外科的に全摘出するか,嚢胞壁の一部を開放し,口腔内の副腔として縮小させる。

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