歯牙(読み)しが(英語表記)tooth germ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

歯胚ともいう。歯の原基で,胎生6週頃に将来,歯ぐきになる部分の口腔上皮が肥厚し,乳の数だけ膨隆する。やがて杯状のエナメル器となり,内部に歯乳頭ができ,歯小嚢がそれを包む。その頃には永久歯の原基もできはじめる。増大した歯は石灰化期に入り,エナメル器からエナメル質が,歯乳頭から歯髄象牙質が,歯小嚢からセメント質歯根膜歯槽骨が発生する。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① 歯と牙(きば)。また、単に歯。しげ。
※田氏家集(892頃)中・夏夜対渤海客同賦月華臨浄夜詩「昭察分糸髪、吟看置歯牙
※足利本論語抄(16C)述而第七「歯牙は落れども舌は残る如く、奢者はやがて死て倹なる者は残るなり」 〔春秋左伝‐隠公五年〕
② ことば。言説。口先。口の端。しげ。
※本朝文粋(1060頃)三・弁山水〈橘直幹〉「宣明決。莫歯牙
③ 植物の葉にみられる、鋸歯(きょし)。〔博物図教授法(1876‐77)〕

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