岩石学辞典 「ワッケ杏仁状熔岩」の解説 ワッケ杏仁状熔岩 風化した杏仁状玄武岩.wackeはドイツ語で川床の礫の意味.ハルツ地方のドイツの鉱山では鉱床を含む岩石をすべてwackeと呼んだが,最も普通に使われた岩石は上部デボン紀から下部石炭紀の暗色砂岩に用いられた.最近10%以上の粘土マトリクスを含むものに限って使われている[Tomkeieff : 1983].一方,岩石では玄武岩質岩石や凝灰岩の最後の分解生成物として作られた暗緑色から茶黒色の土または粘土の古い呼び名である.この語と杏仁状玄武岩の古いドイツ語である杏仁状熔岩(mandelstein)とを合わせた名称で,風化した杏仁状玄武岩のことである. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報