最新 地学事典 「ワーズレイアイト」の解説
ワーズレイアイト
wadsleyite
化学組成β-(Mg, Fe2+)2SiO4の鉱物。直方晶系,空間群Imma(推定),格子定数a0.570nm, b1.171, c0.824, 単位格子中8分子含む。Mg2SiO4-Fe2SiO4系固溶体においてMg2SiO4成分に富んだかんらん石は高圧下で変型スピネル構造のワーズレイアイトを経てスピネル相に転移する。結晶構造はスピネル構造のリングウッダイトと同様,O原子の立方最密パッキングからなる。SiO4四面体,(Mg,Fe)O6八面体は頂点を共有し,かんらん石構造のような稜の共有はない。2個のSiO4四面体が頂点を共有してSi2O7グループを形成している点がスピネル構造と異なり,変型スピネルと呼ばれる。Pease River隕石から発見。オーストラリアの結晶物理学者A.D.Wadsley(1918~69)にちなみ命名。参考文献:G.D.Price et al.(1983) Can.Min.,Vol.21
執筆者:工藤 康弘
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

