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アクトビラ あくとびらacTVila

知恵蔵の解説

アクトビラ

「アクトビラ」(acTVila)は、株式会社アクトビラが提供する、インターネットを利用した映画・アニメなどの動画とデータ情報配信のサービスである。配信にはWWWを利用しているが、端末にはパソコンではなくインターネット接続可能なテレビを使用することを前提としている。また、専用の録画機材を用意すれば、配信された動画をユーザー側で録画することが可能である。ダウンロード可能な動画には、一定期間だけ保存が可能な「レンタル」と、無期限保存とダビングが可能な「セル」がある。
もともとインターネット接続端末として広く使われているパソコンのモニターの基本構造は、テレビと共通であり、新世代のデジタルテレビになると、その差はアナログテレビの場合よりもさらに小さくなる。現在のハイエンドパソコン用モニターは、デジタルテレビとしても使用可能なものがあり、デジタルテレビにも、パソコンを接続可能なものが多数ある。こうしたことから、家電各社は、家庭におけるインターネット端末としてのテレビの可能性に20世紀の段階から注目していた。はじめは各社独自の仕様に基づいて「インターネットテレビ」を開発していたが、規格乱立による製造コストの高騰、シェアの奪い合いにより、「インターネットテレビ」自体が消費者に受け入れられなくなる可能性が高まった。そのため、2003年に松下電器(現パナソニック)、ソニー、シャープなど5社が共同で「デジタルテレビ情報化研究会」を組織した。この組織内において決定されたウェブブラウザーの仕様などが、アクトビラのサービスを利用可能なテレビに搭載されている。この結果、日本においては、事実上の業界標準として、インターネット接続が可能なデジタルテレビにアクトビラ対応の機能が搭載されるようになった。
利用するインターネット回線は、通常サービスの「アクトビラ ビデオ」の場合6Mbps以上、高画質版の「アクトビラ ビデオ・フル」では12Mbps以上がメーカー側想定値とされている。「アクトビラ ビデオ」ではデータ圧縮形式にDVDと同じMPEG2、「アクトビラ ビデオ・フル」では、ブルーレイディスクと同じH.264が使用されている。ただしデータ転送ビットレートはそれぞれDVD・ブルーレイディスクよりも低く、理論上画質はこれらよりも低めになる。なお、動画コンテンツは東映・東宝・日活・松竹など日本の代表的な映画会社、また、東映アニメーション・キッズステーション・バンダイチャンネルなどのアニメーション関連の会社などから積極的に提供されている。

(高安正明  ITライター / 2010年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について | 情報

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